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fMRI実験

fMRI実験とは?



fMRI実験では、実験参加者の方にMRI(核磁気共鳴)に入っていただき、MRIの中で色々な課題をしていただきます。
そして、その課題遂行時の脳や脊髄の活動に関連した血流動態反応を視覚化することで、脳活動の情報を採取します。
fMRIを利用した脳機能研究は1990年に始まり、医学や神経科学ばかりでなく心理学、教育学、言語学、経済学といったさまざまな領域の研究者が この分野に参入し、fMRI研究の数は近年爆発的に増加しています。
あまり一般の方には知られていませんが、fMRI実験に一回参加(約2時間程度)するとおおよそ8000円程度の謝礼金が支払われます。
また、研究者達は常に安全を意識した実験を心がけており、実験中に気分が悪くなった場合は、中断することも可能です。
ただ、場合によってはfMRI実験にご参加いただけないことがありますのでご了承ください。

fMRI実験ご参加時の確認事項



1. 実験参加前に同意書への署名
実験開始前に、研究の主旨、方法、fMRI実験の人体への影響等について、 口頭による説明がありますので、よくご理解いただいたうえで参加するかどうかを判断してください。
その後、実験への同意書等に署名いただきます。
実験後にも、アンケート等を記入する場合がありますので、ご協力お願いします。
2. およその実験にかかる時間
実験全体の所要時間は、実験により異なりますが、およそ2時間程度か、場合によってはそれよりも長くなる場合があります。
MRI装置内での計測実験は、1日につき1時間半程度です。
途中で苦痛を感じた場合は、手元のコールボタンにて中断が可能です。
途中で中断した場合でも、実験参加者に何らかの不利益が被ることはありません。
3. 予測される人体への影響
使用するMRI装置は、病院に設置され通常の医療診断に用いられるMRI装置と全く同じものです。
体の内部の構造を知る方法としては、X 線(レントゲン)写真やX 線CT 等がありますが、MRI装置はこれらの装置と異なり、 放射線を一切使用していません。そのため、いわゆる「被曝」の問題はありません。
MRI装置は強力な磁石の中で電波を使って体の中の水素の分布を測定することにより、組織の形や働きを測定する装置です。
この装置を用いた実験において、身体に影響を与える可能性がある要素として以下3つが考えられます。

  • 静磁場強度
  • 3Tの静磁場強度は、生理学的なストレスを引き起こす可能性はありません。
    ただし、MRI装置の磁石は大変強力ですので、金属の扱いには注意が必要です。
    特に手術など体内に金属を入れてある場合は実験に参加することはできません。
    しかし、健常者がこの磁場強度の中に入ることによって、異常を起こしたという報告はこれまでありません。

  • 騒音
  • 実験時、磁場の変化に伴って、MRI装置全体が振動することにより、ガンガンという騒音を発生します。
    これはかなり大きい音ですが、耳栓あるいは密閉型のヘッドホンを装着していただくことで軽減します。
    このような対策をすることで、騒音による一時的あるいは恒久的な難聴に至ったという報告はありません。

  • その他
  • MRI装置の操作は、専門的知識を持った技術者が行ないます。
    安全確保のために細心の注意を払って実験を行ないます。
    指示に従って実験を行なえば危険はありません。
4. 被験者を特定できる情報がどの程度守られるか
fMRI実験の結果は、統計的手法を用いて処理され、学会や科学雑誌などに論文または研究解説等の形で発表する可能性があります。
しかし、分析や処理はすべて個人を特定できないようになっており、いかなる場合でも個人が特定できる形式で結果が表示されたり公表されることはありません。

fMRI実験前の注意事項



1. 服装について
華美な服装や化粧(ネイルアート含む)はなるべくさけてください。 実験準備の際に時間をおかけする可能性があります。
また、普段一般的に使用されている化粧品には、金属が含まれております。
お手数ですが、実験直前に、化粧を落としていただいておりますので、ご了承ください。
なお、日焼け止めクリームを使用されている方は、現場の研究者様に、直接お申し出ください。
基本的には、化粧落としは貸し出し可能ですが、こだわりがある場合はご持参ください。 また、ヒートテック素材や磁性体を含むものなどの着用はお控えください。
2. 実験前に控えておいていただきたいこと
ネイルアートやまつげエクステンションは使用成分の中に金属が含まれておりますので、これらをされている場合、fMRI実験にご参加はできません。
参加前に落としていただきますようご協力をお願いします。
3. 十分な睡眠を確保してください
fMRI装置の中では、仰向けになって課題をおこなっていただきます。
課題によっては眠くなる可能性もありますので、前日は充分な睡眠をとって休養しておいてください。
課題の途中で眠ってしまった場合、脳活動を計測できませんので、ご協力お願いします。
4. その他
整形手術(美容整形、あるいは外傷による運動器の障害等を回復させるために行われる外科手術)を受けたことのある方は、安全性を鑑み、実験参加をお願いすることができない可能性があります。
またfMRI内ではコンタクトレンズ、眼鏡をはずしていただきます。基本的には、コンタクトレンズの洗浄液及びコンタクトレンズケースは貸し出し可能です。


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